キッチンの排水口のヘドロはおよそ食材のカスが原因。
ヌメリや悪臭を取り去るための掃除方法や理想的な頻度はどの程度行えばいいのか。
ハイター、パイプユニッシュ、掃除に定番の重曹も使って紹介します。
キッチンの排水口のヘドロの原因
キッチンの排水口のヘドロは、調理時の食材のカスや落とし切れなかった洗剤のカスが主な原因です。また、雑菌が繁殖することでヌメリや悪臭のもとにもなります。
食材の中では、特に「油汚れ」がヘドロの要素の大部分を占めると思います。
まさか、排水口に直接油を流して捨てるようなことはしていないと思いますが・・・(ズボラな私でもさすがにそれはしないw)
とはいえ、油汚れってどこにでも残っていますよね。
フライパンや鍋等の調理器具から使用済みの食器に至るまで、ありとあらゆるところにです。
洗い物の油汚れは洗剤でキレイに落ちますが、排水口まではそうはいきません。
洗い物を終わってから水切りネットを変えるときに感じるあのヌメリ・・・
たった1回食器を洗っただけなのに、何とも言えぬ不快感。否、ハッキリと不快。
油を洗い流すことが繰り返されて、ヘドロが出来上がります。
しかも厄介なことに、この油汚れが排水管に繰り返し付着すると、徐々に固まって排水口の詰まりの原因にもなるのです。
例えるなら、血管にコレステロールが蓄積して動脈硬化を引き起こし、血液の流れが悪くなるみたいな感じですかね。
・・・
逆にわかりにくいかw
キッチンの排水口の掃除方法と頻度
洗い物が終わった後、こまめに簡単な排水口掃除をしている家庭は少なくないと思います。もう少し、徹底して排水口の掃除をするなら、週に2~3回の頻度が理想です。
■簡単な排水口の掃除方法
- 受け皿に溜まった生ゴミを捨てる
- 排水口のフタと受け皿を台所用洗剤をつけたシンク掃除用スポンジで洗い、最後に水で流す
なんとより身近なものとして、スポンジじゃなくてもアルミホイルも掃除に使えますよ。
アルミホイルを棒状に丸めて、汚れているところを擦るだけでも効果的です。
実は、アルミホイルは水と反応することで金属イオンを発生させ、汚れの分解を促してくれるという優れもの!抗菌効果もありますし。
アルミ製のスポンジやたわしが使われるのは、こういう理由があったからなんですね。
実に理にかなっています。(ゴシゴシ擦りやすいからだと思ってたw)
注意点として、アルミホイルがシンクを傷つけてしまう可能性があるので、力いっぱい擦らず優しく力を加えてください。
掃除が終わったら、丸めたアルミホイルを受け皿に入れておけば汚れやヌメリを予防してくれます。
より徹底した排水口の掃除は次の項目で紹介します。
ハイター、パイプユニッシュ、重曹での掃除
キッチンの排水口の掃除を徹底するなら、台所用洗剤以外も活用してキレイにしていきましょう。
キッチンの排水口の汚れは、大部分が酸性の汚れです。
酸性の汚れを落とすなら、アルカリ性の洗剤を使って中和し、落としやすくします。
それぞれ定番であるハイター、パイプユニッシュ、重曹を使った掃除方法を試してみました。
ハイター
市販の中でも有名なのがキッチンハイターですね。愛用している人も多いはず。
キッチンハイターは「塩素系漂白剤」に分類され、強力な漂白・除菌に優れた洗剤です。
排水口の嫌なヌメリや汚れを擦り洗い不要で、取り去ってくれますよ。
泡タイプと液体タイプがあるので、別々に紹介していきます。
泡タイプ
泡タイプは吹きつけるだけという手軽さから私も重宝しています。手間が少ないのでこまめに掃除できて便利です。
- 排水口のフタを外して生ゴミを捨てる(水切りネットごと処分)
- 排水口のフタや受け皿等のパーツを外して、シンクに並べる
- 取り外したパーツと排水口の中にキッチンハイターを吹きつける
- 10分程度放置
- 泡を水で洗い流す
こんな感じ↑
これだけなのにヌメリも落ちて、かなりキレイになります。
細かなところに汚れが残っている場合は、スポンジや捨てる前の歯ブラシとかで掃除すると落ちやすいですよ。
泡タイプを使用する時は、換気を忘れないようにしてください。
液体タイプ
液体タイプはキャップ1~2杯を薄めて使います。塩素濃度が高いので、水で薄めたハイターにつけおきするのが大体の使用方法です。
普段はつけおきにバケツを使うんですが、一応衣類に使ってるので、なんとなく衛生的に今回はビニール袋を使いました。
- 排水口のフタを外して生ゴミを捨てる(水切りネットごと処分)
- 排水口のフタや受け皿等のパーツを外して、大きめのビニール袋に入れる
- パーツが浸かるように40℃くらいのお湯とキャップ1~2杯のキッチンハイターを入れる
- 口を縛って30分程度放置
- お湯を捨てて、パーツを水で洗い流す
こちらも細かな汚れが残ったら、スポンジや歯ブラシでこすり落としましょう。
2種類とも同じ漂白・除菌効果があると思うので、好みで使っても問題ありません。
ちなみに、私は泡タイプのハイターを使うことが多いです。
パイプユニッシュ
パイプユニッシュはいわゆるパイプクリーナーでパイプ・排水口の汚れを落とします。
ドロッとした液体が排水口の汚れにしっかりへばりついて分解し、パイプ内の詰まりまで解消してくれる優れものです。これ1本でキッチン以外の排水口にも使用できます。
髪の毛等のタンパク汚れに有効な水酸化ナトリウムの含有量が多いため、手に付くと荒れる可能性もあるので扱いには気をつけてください。
使い方はめちゃくちゃ簡単↓
- 排水口のフタや受け皿等のパーツを外し、パイプユニッシュを注ぐ
- 30分程度放置
- 成分が残らないように水でしっかり流す
ズボラな私でも楽に掃除できました。
キッチンハイターと違い、パイプ内をしっかり掃除する時はこちらを使う方がいいですね。
1~2週間に1回使用すれば、汚れや雑菌も掃除できて詰まりも防げます。
そんなパイプユニッシュの注意点は・・・
- 漬けすぎない
- 物による詰まりは溶かせない
- 酸性のものは混ぜない
ということを理解して使用しましょう。
重曹
なにかと掃除でもよく使われる重曹。色々な場面で活躍してますよね。
重曹だけでなく、お酢やクエン酸を合わせることで炭酸ガスを発生させ、こびりついた汚れやヌメリを落としやすくします。
- 排水口のフタや受け皿等のパーツを外して、重曹を排水口にまく
- 上からお酢をかける
- 30分程度放置
- お湯で洗い流す
お酢はかけすぎると中性になるので、効果が薄まるから注意が必要です。
クエン酸を使用する場合は、お湯をかけて発泡するのを確認してください。
ただし、熱湯を使うと排水管が変形することもあるので、40~60℃程度のお湯を使えば十分です。
総合的に試してみて楽だったのは、紹介した順番ですかね。
キッチンハイター、パイプユニッシュは漬けて流すくらいだったので。
重曹は定番ですが、正直あの工程は私には面倒でした・・・
そもそも重曹もクエン酸も持ってなかったので、このために買いましたしw
ちなみに、重曹はこんな場面でも活用できるので良ければ読んでみてください↓
排水口掃除にオキシクリーンも使える
排水口の油汚れに強いのが酸素系漂白剤です。酸素の力で分解し、漂白してくれるのに打ってつけなのがオキシクリーン。
- 排水口のフタを外して生ゴミを捨てる(水切りネットごと処分)
- オキシクリーンをお湯で溶く(排水管を傷めないよう40~60℃で)
- 排水口に流し入れる
- 2~6時間程度放置
- 水で洗い流す
オキシクリーンは長い時間浸透させれば汚れ落ちがよくなります。
ただ、長時間放置する分しっかりとお湯で溶かすことと成分をしっかり流しきらないと、逆に詰まることもあるそうなので気をつけてください。
私は特に詰まることはなかったですが。
また、排水口のパーツも液体ハイターと同じ要領でつけおきすると汚れが落ちてキレイになります。
排水口掃除は業者に頼める
排水口の掃除も業者に依頼することができます。
排水口の場所や排水管の長さ、汚れの対処とかで費用は変わってきますが、相場としては・・・
戸建て | 17,000~24,000円 |
マンション・アパート | 48,000~60,000円 |
薬剤による掃除 | 6,000~15,000円 |
高圧洗浄機による掃除 | 20,000~50,000円 |
圧力ポンプによる掃除 | 8,000~30,000円 |
およそこんなところになってきます。
業者に依頼するポイントはこれを見ておくといいみたいですよ↓
- 料金体制が明確
- 実績が豊富
- 有資格者が在籍し、登録業者であるか
- 保証内容やアフターフォロー
排水口が詰まるとか余程のことがない限り業者に頼むことってないしなぁ。
でも、5年に1度は大掛かりな掃除をしておくことも大切なようです。
個人では難しいところまで隅々に掃除してくれますしね。
まぁ、キレイな状態を保つことで掃除の手間を減らせるのも確かです。
まとめ
ここまで排水口のヘドロの原因や掃除方法、理想的な頻度などをお伝えしてきました。
- ヘドロは油汚れや食材、洗剤の残りカスが原因
- キッチンの排水口の理想的な頻度は週に2~3回
- 掃除にはハイター、パイプユニッシュ、重曹が活用できる
- 業者にも依頼できる
こまめな掃除には泡タイプのキッチンハイター、2週間に1回は排水管までの掃除でパイプユニッシュのやり方が私には合っていました。
まだまだやり方はあるんでしょうが、限りなく楽さを取った結果、私はこの方法がよかったですね。
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