きちんと洗濯しているのに「洋服が何だか臭う…」そんな時はありませんか?
もしかしたらそれは洗濯槽の汚れが原因かもしれません。
洗濯槽は取り出してゴシゴシ洗うのは難しいですが、意外と簡単な方法でキレイにできるのです。
そこで今回は、洗濯槽のお掃除方法やオススメの洗剤をご紹介していきます。
洗濯槽の汚れの原因
洗濯槽の主な汚れの原因は『洗剤のカス』『洋服についた汚れ』『ホコリ』『水垢』『カビ』です。
水に溶けきらず、洗剤や柔軟剤が残って固まったものが石鹸カスとなります。
また、洋服に付着した皮脂汚れや毛玉・繊維くずなどさまざまな汚れがホコリと一緒になり、ゴミ取りフィルターに溜まっていきます。
さらに、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分が固まり、水垢となっていきます。
これらすべての汚れをエサにしてカビが繁殖していくのです。
カビは洗濯槽の裏側や洗剤の投入口など、水分で濡れていてなかなか乾きにくい部分に発生しやすく、放っておくと衣類が臭う原因へとつながっていきます。
衣類から嫌な臭いがしないようにしたり、カビが引き起こすアレルギー反応を防いだりするためにも洗濯槽の掃除が必要不可欠なのです。
洗濯槽掃除のやり方
続いて洗濯槽のお掃除方法をご紹介していきます。
【縦型洗濯機の場合】
縦型洗濯機であれば、「塩素系」でも「酸素系」でも一般的な洗濯槽クリーナーであれば使用できます。
1.電源を入れお湯を高水位まで入れる
ゴミ取りフィルターなど外せるものはあらかじめ外しておきます。
水よりも50℃ぐらいのお湯の方が洗浄力が高まるのでおすすめです。
2.酸素系漂白剤を投入
洗濯槽に酸素系漂白剤を500g程度投入し、洗剤が行きわたるように5分ほど「洗い」のみで運転します。
3.5~6時間つけおきする
洗剤が全体に行きわたったら一時停止し、5~6時間つけおきをします。
4.浮き上がってきた汚れをすくい取る
つけおき後汚れが浮き上がってくるので、ゴミ取りネットなどで汚れをすくい上げていきます。
5.汚れが出なくなるまですすぐ
汚れをすくい上げても完全には取れないので、汚れが出なくなるまですすぎと脱水を繰り返します。
合間にゴミ取りフィルターや洗剤投入口などを掃除すれば完了です。
【ドラム式洗濯機の場合】
精密な箇所が多いドラム型洗濯機の場合、浮かして落としたゴミが詰まってしまうことがあるので、一般的に「酸素系」クリーナーよりも「塩素系」クリーナーをオススメしています。
1.電源を入れ塩素系クリーナーを投入する
ゴミ取りフィルターなど外せるものはあらかじめ外しておき、電源を入れ、塩素系クリーナーを投入します。
電源を先に入れておかないと排水されてしまうかもしれないので注意が必要です。
2.槽洗浄コースで運転する
多くのドラム式洗濯機は「槽洗浄コース」機能がついているものが多いので、「洗い→すすぎ→脱水」まで自動でやってくれます。
洗濯槽を洗浄している間にゴミ取りフィルターや洗剤投入口などの掃除ができるのでお手軽です。
※酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を混ぜると有毒ガスが発生するので、絶対に混ぜないように注意しましょう。
洗濯機の構造と汚れ具合によってどちらがいいか見極め、どちらか一方の洗剤を使いましょう。
洗濯槽の掃除頻度
洗濯槽の掃除方法がわからず、今まで一度も掃除したことがない!という人もいるかもしれませんが、洗濯槽は『月に1度』は掃除した方がいいと言われています。
ゴミ取りフィルターなどはゴミが溜まりやすいので、『週に1度』は掃除した方が良いでしょう。
洗濯槽クリーナーは代用できる?
結論から言うと代用できます!
洗濯槽クリーナーの代用品には、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤があります。
『オキシクリーン』や『カビキラー』『キッチンハイター』など普段使っているもので代用できます。
ただし、洗濯機の種類によっては使えない洗剤もあるので、説明書をきちんと確認してから使いましょう。
オキシクリーン
酸素系漂白剤のオキシクリーンは洗濯槽以外にも『オキシ漬け』と言われているように、あらゆるものをつけおきするのに重宝されています。
弱アルカリ性の洗剤のため、反対の性質をもつ酸性の汚れに効果を発揮します。
皮脂汚れやカビ・油汚れ、衣類の漂白・消臭・除菌などに適していますよ。
ただし、水垢や石鹸カスなどアルカリ性の汚れには効果を発揮できないため、水垢や石鹸カスを落とす際はクエン酸などの酸性洗剤を上手に活用していきましょう。
カビキラー
「カビキラー洗濯槽クリーナー」は、洗浄力の強い次亜塩素酸塩が入っており、カビやその他の雑菌を強力に落とします。
縦型にもドラム式にも使えるタイプです。
洗濯槽用カビキラーは塩素の力で、汚れを強力分解、嫌な臭いを残しません。
手の届かない洗たく槽の裏などのカビや雑菌も強力洗浄します。
つけおきしなくてもいいので、短時間で掃除できるのもメリットです。
キッチンハイター
キッチンハイターは次亜塩素酸ナトリウムが主成分となっているので、プラスチック製の洗濯槽の場合は掃除することができます。
ただし、ステンレス製の洗濯槽の場合はキッチンハイターでつけおきすると傷んでしまうことがあるので、ステンレスの洗濯槽に対応しているクリーナーを使ったほうが◎。
パイプユニッシュ
パイプユニッシュは次亜塩素酸ナトリウムが主成分なのでこちらも代用できます。
洗濯槽内の汚れやカビを溶かして分解する力が超強力で刺激臭が強いのも特徴です。
パイプユニッシュを使って掃除する際は、洗濯槽内に洗剤が残らないようにしっかり洗い流す必要があります。
キッチンブリーチ
キッチンブリーチは洗濯槽クリーナーと同じ塩素系漂白剤なので代用できます。
キッチンハイターと同様、普段キッチンで使っているものだからこそ、わざわざ専用のクリーナーを買わなくても良いという所がメリットです。
ワイドハイター
ワイドハイターは粉末タイプと液体タイプがあるのですが、洗濯槽掃除に仕えるのは粉末タイプのみです。
その理由は、粉末のワイドハイターの主成分が「過炭酸ナトリウム」という酸素の力で汚れを漂白する成分ですが、液体タイプのワイドハイターの主成分は過炭酸ナトリウムではないので、衣類の漂白はできても洗濯機の掃除には向いていないからです。
ワイドハイターを代用する際は、粉末タイプを使いましょう。
重曹×クエン酸
重曹やクエン酸は体にやさしい成分なので、キッチンや小さなお子さんがいる家庭でも重宝されていますが、洗濯槽掃除にはあまり向いていません。
重曹は洗浄力が弱く、しっかり溶かさないと詰まりの原因になるかもしれないからです。
クエン酸は酸性なので、洗濯槽内の金属部分を酸化させてしまう可能性があるので、容量や使い方など注意が必要です。
洗濯槽掃除は業者に頼める?
今まで定期的に掃除してこなかった場合、頑固な汚れがこびりついてなかなか除去できないケースもあります。
洗濯槽掃除をしても嫌な臭いがする場合は、業者に頼むことも一つの手でしょう。
素人ではなかなか落とせない汚れを内部までピカピカに落としてくれます。
業者に依頼した場合の相場は12,000円~20,000円程度です。
「自分ではどうすることもできない!」という方は、プロに任せてみましょう。
まとめ
洗濯槽を掃除する時は、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の性質を十分に理解したうえで、洗濯機の種類に合わせて使うことが重要です。
縦型かドラム式か、またはプラスチック製かステンレス製かでも使用できる洗剤が分かれるので、用法・容量をきちんと守り適切に洗剤を使っていきましょう。
汚れを溜めないためにこまめにゴミ取りフィルターを掃除し、月に一度は洗濯槽を掃除しましょうね。
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