引っ越しする際に入居前に確認しておきたいのが『備え付けのカーテンレールがあるかないか』ということです。
”カーテンレールは付いていて当たり前”と思いがちですが、最近の賃貸物件にはインテリアの自由度を広げるために、あえてカーテンレールを備え付けていないところもあります。
そこで今回は、賃貸でも穴を開けずにカーテンレールを取り付ける方法や、失敗しない取り付けのコツなどをご紹介していきます。
賃貸にカーテンレールを取り付ける
賃貸物件でカーテンレールを取り付ける際、気になるのはやはり壁を傷つけてしまうということですよね。
一般的にしっかりとしたカーテンレールを取り付ける場合は、どうしても壁にネジを打たなければならないものがほとんどです。
しかし、そもそも賃貸物件では壁に穴開けはNGなので退去時に修繕費用を請求されてしまう場合があります。
そのため賃貸物件でカーテンレールを取り付ける際は、大家さんや管理会社に許可をもらうか、または穴を開けない方法で取りつけるかの2拓になります。
最近はインターネットやホームセンターなどでさまざまなタイプのカーテンレールを買うことができます。
穴を開けなくても取り付けられる方法は次の通りです。
穴を開けない方法
■突っ張り式レール
■つっぱり棒タイプ
穴を開けなくてもカーテンレールを取り付ける方法でおすすめしたいのは『突っ張り式レール』を使うことです。
突っ張り式のメリットは窓枠の内側や壁と壁の間を利用してレールをつっぱるだけで、カーテンが掛けられることです。
ネジを使わないため、壁や木枠にネジ留めの穴を開ける必要はありません。
突っ張り式レールはリングランナーがついているものが多く、手持ちのカーテンをすぐ取り付けることができるので非常に便利です。
突っ張り棒でも代用できる?
もう一つは『つっぱり棒タイプ』を使うことです。
今やつっぱり棒は収納や隙間活用などあらゆる場面で重宝されていますが、カーテンレールにも代用できます。
もちろん耐荷重がしっかりしたものを選ぶことや地震などで崩れ落ちてくる可能性もあることに注意は必要ですが、コスパ面で考えるとかなりお得に取り付けられます。
リビングや寝室などの大きな窓の場合は、ホームセンターに売っている耐荷重がしっかりしたものが向いていますが、洗面台やトイレの小窓には100均のつっぱり棒も使えます。
つっぱり棒にはリングランナーがついていないので、別売のリングランナーを活用すれば簡単に取り付け可能です。
『トイレの小窓にちょっとしたカーテンをつけたいなぁ』と思った時は、100均のつっぱり棒と付属のリングランナー、つっぱり棒を支える粘着シール、小窓用カーテンの4点440円で簡単にDIYできます。
つっぱれない場所でカーテンを付けるには?
中には「構造上つっぱれない場所にカーテンを取り付けたい!」って時もありますよね。
そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
■カーテンワイヤーを使う方法
カーテンワイヤーは自由自在に曲がるので、凹凸のある場所を覆いたい時などに便利です。
両端にハテナフックが差し込まれていて、引っ掛ける場所さえあればどこにでも取り付けられます。
カーテンワイヤーは引っかける場所が必要なので、どうしても木ネジなどで壁に穴を開けないといけないのが難点です。
■粘着フックを使う方法
どうしても穴あけ不要で取り付けたい場合は、窓枠に粘着フックを貼り、そのフックを使ってカーテンをかけるという方法もあります。
外からの視線を遮るためのちょっとした裏ワザです。
もちろん耐荷重はそんなにないので、軽めのレースカーテンやカフェカーテンに限ります。
■突っ張りカーテンポールを使う方法
「部屋と部屋の間にちょっとした間仕切りをしたいけど、つっぱり棒じゃ長さが足りない…」
という場合に便利なのが間仕切り用の突っ張りカーテンポールです。
横につっぱるのではなく縦に2本で突っ張り、その間にカーテンを吊るすことができます。
この方法なら賃貸でも壁を傷つけることなく、横につっぱり棒を設置できない場所でも取り付けることができます。
『横がダメなら縦につっぱる!』
これはなかなか思いつかない画期的なアイデアですね♪
窓ガラスに目隠しフィルムを活用
最近は窓ガラスに直接目隠しフィルムを貼って視線を遮る方法もあります。
UVカット効果があるものや断熱効果のあるもの、オシャレなステンドグラス風のフィルムなどさまざまなタイプのものがあります。
シールタイプと水で貼るタイプと2種類あるので、どの窓にどんな用途で取り付けるかによってフィルムの種類を選んでいきましょう。
カーテンレールを取り付けるよりも簡単に目隠しができるので、目隠しフィルムを活用するのもgoodです!
一つしかないのを2連にしたい時
カーテンレールはシングルタイプとダブルタイプがあるのですが、シングルからダブルにすることは可能なのでしょうか?
結論から言うと可能です!
壁に付いているブラケットという金物をダブルブラケットに変更することで簡単に出来ます。
ブラケットはレールを取り付ける金物であり、ネジで固定するだけなので取り付けも比較的簡単で、インターネットやホームセンターなどで手に入れることができます。
取り付けを自分で失敗しないコツ
なるべくお金をかけずDIYでカーテンレールを取り付けたい!という方も多いと思います。
カーテンレールを自分で取り付ける時は失敗しないためのコツがあるのです。
◆ネジの打ち込みは下地のあるところで
カーテンレールを取り付ける際に1番難しいのが、どこにネジを打ち込みするかということ。
壁の奥にある下地にしっかり打ち込まないと落下の可能性があり大変危険です。
下地センサーで下地があるところを確認する方法や、壁をコンコンと叩いてみて鈍い音がするところを探す方法などがあります。
ネジの打ち込みは必ず下地のある所に打つよう注意が必要です。
◆ネジの長さは付属品よりやや長めが◎
カーテンレールを買う際、セットでネジも付いておりそれでも問題ないのですが、強度を高めるためにやや長めのネジを使うとより頑丈に設置できます。
付属のものより1センチ程度長めのネジを購入しておくのもおすすめです。
◆取り付け位置は窓枠から上5~10cm、左右それぞれ7~15cmがキレイに見える
カーテンレールを取り付ける際、意外と見落としがちなのが取り付け位置です。
窓枠のすぐ上に取り付けたくなりますが、窓枠から上5~10cm、左右それぞれ7~15cmの余裕をもたせるとキレイに見えるのです。
我が家の備え付けのカーテンレールを見てみると、窓枠から上7cm、左右それぞれ11cmの余裕がありました。
このことを事前に知っておくと失敗しないで取り付けることができるので、頭に入れておくと良いでしょう。
取り付け業者のおすすめと費用は?
「自分で取り付けるのは面倒だし、上手くできる自信がない…」
という人はプロにお任せするのも一つの手です。
インテリアショップや工務店に依頼する方法もありますが、1番おすすめしたいのはホームセンターで取り付け工事を依頼することです。
カーテンレールの種類や本数によっても価格は変動しますが、ホームセンターで購入すると比較的安く取り付け工事してくれます。
業者に依頼する場合、一般的に取り付け費用は2万円~4万円程度かかると言われていますが、ホームセンターではおおよそ8000円~1万円程度で取り付け工事可能です。
依頼する業者によって価格が大きく変わるので、何社か見積もりを取って比較することをおすすめします。
まとめ
カーテンレールを取り付ける際、どの窓にどんな用途で取り付けるのかを考える必要があります。
●壁に穴を開けても大丈夫なのか
●取り付ける位置は最適なのか
●下地にネジを打ち込めているか
●穴あけ不要のつっぱりタイプの方がいいのか
●業者にお任せした方がいいものなのか
持ち家や賃貸によっても違いますし、どんなタイプのカーテンレールを付けるかによっても取り付け方法が変わってきます。
今回ご紹介した内容や注意点を事前に確認しておけば、簡単に取り付けたり交換したりすることができるのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
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